社長メッセージ

永続的に発展する組織となるために 株式会社デンロコーポレーション 代表取締役 社長執行役員 冨永充久永続的に発展する組織となるために 株式会社デンロコーポレーション 代表取締役 社長執行役員 冨永充久

デンロコーポレーションの創業の精神は、「社員一人ひとりが仕事を通じて、自身の能力を磨いて自分を伸ばし、社会に貢献して人としての使命を果たし、自らの幸せを追求する。そういう舞台を我が社は提供し続ける」というものです。各人の幸せの追求こそ、私たちの仕事の真の目的、企業活動の目的であり、利潤の追求はその実現のための重要な「手段」であると捉えています。この想いを原点に、デンロコーポレーションは70年近くにわたり発展を遂げてきました。

企業の存在意義は、常に新しい付加価値を創造し、顧客を通じて社会に貢献することにあります。これを実現するため、当社が経営を行う上で重んじるのが「顧客志向」「技術志向」「人間尊重」という3つの姿勢です。1つ目の「顧客志向」は、顧客あってこそ当社があるという考え方。続く「技術志向」は、技術力が新しい価値を創造するという、当社に限らずメーカーに共通する考え方です。そして3つ目の「人間尊重」は、仕事は人の幸福のためにあるとする考え方で、先の創業の精神にもつながる、私たちの土台となるモットーです。

当社は今、経営ビジョンとして「事業の多角化」を掲げ、実現を目指し全社一丸となって邁進しています。
「事業の多角化」とは、現在当社で大きなウェートを占める鉄塔事業に続く形で、プラント・めっき受託加工の両事業をさらに発展させていくというビジョンです。公共事業の色が強い鉄塔事業と、民間向けのプラント・めっき受託加工事業がバランスよく成長すれば、より景気の波に左右されにくい事業基盤を築くことができます。そしてそれは、社員が安心して、生きがいを持って働ける企業体質・職場環境づくりにもつながります。
「事業の多角化」実現のためには、3事業の横の連携を今以上に強めることが必要です。なぜなら、当社は鉄塔生産設備やめっき設備をプラント事業で開発するなど、事業間の有機的な結び付きがあって成り立っている会社だからです。事業単体での発展を目指すのではなく、技術・人材・資金を横断的に活用することによって、より大きなシナジー効果を生み出したいと考えています。
さらに、ビジョン実現に向けたもう一つの重要な施策が「国際化」です。当社は2014年、中国の常州に子会社「天隆(常州)精密機械有限公司」を開業しました。ここに私たちが培ってきた技術力を結集させ、まずは中国、そしてアジア・オセアニアへと、新たな価値を送り出していきます。

私たちがビジョンを達成し、永続的に発展する組織となるためには、次のような人材が必要だと考えます。
まず、将来リーダーを目指す志を持った人。リーダーには、自身や協働者を成長させて、チームとしての成果を出すことが求められます。そしてそのためには、周囲と信頼関係を築くコミュニケーション能力が不可欠です。
次に、どんな仕事にもチャレンジする意欲のある人。失敗を恐れず、困難にもめげずやり遂げようとする気持ちを持って、会社の将来を切り拓いていける人材です。
企業にとって、現状維持は後退を意味します。社会に貢献する会社として、社員の「幸せの追求」の舞台として当社が存在し続けるために、ともに協働する高い志を持った仲間に出会えることを楽しみにしています。